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【徹底解説!!】幼児期に伸ばしたい非認知能力とは

保育

近年、保育現場や教育現場で注目されている「非認知能力」という言葉があります。
今はビジネスシーンでも重要視されているので聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
非認知能力はこれからの時代を生き抜くために必要な力です。

本記事では非認知能力とはどういう力なのか、具体的な遊びの例や伸ばし方などを紹介していきたいと思います。

認知能力・非認知能力とは

認知能力、非認知能力を簡単に説明すると以下のようになります。

・認知能力…IQなどで測れる力
・非認知能力…IQなどで測れない力

非認知能力の具体的な例え

・目標に向かって頑張る力
・人と関わる力
・感情のコントロール力

などを指し、意欲、忍耐力、協調性、粘り強さ、計画性、自制心など個人の特性になりますが、これは人の心や社会性に関係する力となります。このような力は一生残り、子どもがこれからの人生を豊かにするうえで大切になってくるものだということがわかります。
非認知能力をしっかり伸ばしていくことで認知能力も伸びていくので、どちらかだけが伸びていくというものではありません。子どもの成長として字の読み書きや計算など、目につきやすい認知能力の育ちを重視してしまいがちですが、認知能力が伸びるにはまず、非認知能力の育ちが重要な基盤となっていくことを理解しましょう。

非認知能力を育てる遊び

お絵描き・工作

お絵描きや工作は子どもが自由に自己表現をし、自分なりのアイディアを形にしていくことで発想力や創造性が育まれます。また、最後までやり遂げることで達成感を味わうことができます。普段の生活の中で身の回りのものをよく観察して絵を描いてみたり、工夫をしながら工作に取り組んでみることは子どもの探究心を育むことにも繋がります。
子どもたちが安全に扱うことができる道具や様々な材料を用意すると、子どもの活動の幅が広がるので発達に応じて内容を考えてみましょう。

保育士自身が様々なアイディアを持っていることは大切ですが、保育士主導のお絵描きや工作を行うのではなく、子ども自身の豊かな発想や自由な表現が思う存分発揮できるような環境を整えましょう。

積み木遊び

積み木遊びは子どもの創造力や思考力を育てることができます。積み木は一人で遊ぶことで集中力を育てられますし、友達と協力して作り上げることは協同性を育むことができます。
また、最後までやり遂げることで粘り強く頑張る力や達成感を味わうことができ、そうした経験が自己肯定感を高めていきます。
積み木は既製品のものだけではなく紙コップや牛乳パック積み木などでも楽しく遊ぶことができます。

うまくいかない様子を見て手助けしてしまいたくなりますが、うまくいかない経験を積むことはとても大切です。子どもの姿をありのまま受け止め、共感しながら、どうしたらうまくいくかを一緒に考える中で子どもたちの学びを保障していきましょう。

ごっこ遊び

何かになりきって遊ぶことは子どもにとって創造力や思考力が育つだけではなく、友達と一緒に遊ぶことでコミュニケーション能力を育むことに繋がります。子どものごっこ遊びに必要な玩具や素材はどのようなものがあるか、子どもの興味や発達に応じて用意していけると良いでしょう。

ごっこ遊びに用意するものは何か一つにしか見立てられないものを用意するのではなく、想像を膨らませながら様々なものに見立てられるものを用意できると良いでしょう。

カードゲーム・ボードゲーム

カードゲームやボードゲームはルールを理解しルールを守りながら遊ぶことで規範性が育ち、勝つ為の戦略、計画性といった力、ゲームに対する集中力、相手の戦略を見抜く洞察力、勝ち負けを経験することで自分の感情をコントロールするといった力が育まれます。

カードゲームやボードゲームは勝ち負けがある為、嬉しい思いだけではなく悲しい思いをしたり悔しい思いをすることがあります。自分の感情をうまくコントロールできない子もいるので、その子自身の姿を認めながら徐々に感情のコントロールができるように関わっていきましょう。

自然遊び

自然遊びは子どもの探究心や主体性が育ちます。日々の天気や季節によって変化する自然は子どもたちにとって好奇心を刺激する遊びの一つです。葉っぱや木の実、虫などと触れ合い、五感を使いながら子どもが主体的に遊べるように自然遊びの環境を整えてみましょう。
自然遊びでお散歩に出かけるときは一人ひとり専用のお散歩バッグやビニール袋を用意してみましょう。興味を持ったものを集めることに集中したり、色々な自然物に触れて興味や関心が広がる子もいるでしょう。拾い集めたもので製作遊びに繋げても面白いかもしれないですね。

安全に十分配慮した上で、子どもたちが満足いくまで遊べるように時間を確保したり、疑問に思ったことを自分で考えてみたり調べたりできる環境を整えていきましょう。

まとめ

どのような遊びで非認知能力が育っていくかをご紹介してきましたが、非認知能力を育てる為には共通して大切にしたいことがありますのでまとめていきたいと思います。

・子どものありのままの姿を受け止め愛着関係を築く
・子どもが主体的に遊ぶ
・大人が先回りして答えを教えたりアドバイスをしない
・失敗を責めない
・人と比べることはしない

これらがとても大切なことです。安心した環境の中で子どもが主体的に遊び、保育士はその子にとって今どのような力が育っているのかを見極め、失敗することも成功することもどちらも大切な経験であることを頭に入れておきましょう。また、子どもが「どうしてかな?」「こうやってみよう」「これがダメならこうやってみよう」など目標を達成するまで頑張る力や姿勢が身につくようにその頑張りを認め、満足いく遊びを保障していくことが大切です。危険な時以外に子どもに対して禁止語を多用することは避け、また禁止されることと許されることが保育士ごとによって違いがあると子どもは戸惑ってしまう為、定期的に職員同士で共通認識を持ちながら子どもの遊びを保障していきましょう。

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