秋の訪れとともに、旬の食材がたくさん楽しめる季節になりましたね。今回は、親子で一緒に楽しめる『食育』のアイディアをお届けします。新鮮な野菜や果物を使った簡単で楽しい活動を通じて、子どもたちに食の大切さを伝えましょう!遊び感覚で食材を学ぶことができるので、きっと子どもたちも大喜び。さあ、一緒に食育を楽しんでみませんか?

秋は美味しい食材がいっぱい!この記事を読んで、親子で食育を楽しんでみてくださいね!
秋のおすすめの食材に注目
秋は、たくさんの美味しい食材が旬を迎える季節です。かぼちゃ、さつまいも、りんご、柿など、さまざまな果物や野菜が収穫されます。これらの食材には、栄養価が高いものが多く、子どもたちにとって健康的な食生活を学ぶ良い機会となります。
- かぼちゃ:かぼちゃはビタミンAや食物繊維が豊富で、目や皮膚の健康をサポートする食材です。また、抗酸化作用もあり、免疫力を高める効果が期待できます。甘味があるので子どもたちにも人気の野菜です。
- さつまいも:食物繊維が豊富で、腸内環境を整える働きがあり、便秘解消にも役立ちます。また、エネルギー源としても優れ、成長期の子どもたちにぴったりの食材です。糖質が含まれているので、子どもたちも美味しく食べやすいのが特徴です。
- りんご:りんごにはビタミンCが豊富に含まれており、風邪予防や美肌効果があります。また、ペクチンという食物繊維が豊富で、消化を助ける働きがあります。秋に美味しくなる果物で、スライスして食べるだけでなく、さまざまな料理にも使える万能食材です。
これらの食材を保育活動に取り入れる際には、ただ食べるだけでなく、栄養や成分について話し、子どもたちが自然と食に興味を持つように促すことが重要です。
収穫体験を通して得られる学び
実際に子どもたちが収穫体験をすることで、食材がどのように育ち、私たちの食卓に並ぶのかを身をもって知ることができます。現代の子どもたちは、スーパーで野菜や果物を買うことが当たり前になっているため、収穫というプロセスを体験することは貴重な学びの機会です。
例えば、さつまいもの収穫体験では、土を掘り起こして芋を掘り出す作業を通じて、土の大切さや植物の成長過程を実感できます。実際に手で土に触れることで、自然との関わりが深まり、食物が私たちの手元に届くまでの過程に感謝の気持ちを持つようになります。また、収穫の後に実際に食べることで、食べ物に対する理解がさらに深まり、食に対する興味や好奇心が広がります。
さつまいもは、家庭菜園初心者でも比較的簡単に育てることができますので、おすすめですよ!5〜6月に苗を植え、10〜11月に収穫できますので、子どもといっしょにぜひ挑戦してみてください!
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食育活動への展開
収穫体験を保育の活動に取り入れた後、食材を使った調理体験や食育活動に繋げることができます。例えば、収穫したかぼちゃやさつまいもを使って、簡単な料理を作る活動を行うことが可能です。かぼちゃのスープやさつまいもの焼き芋など、子どもたちでも作れるシンプルなメニューを選ぶことで、自分たちで育てたものを食べる喜びを体験させることができます。
調理活動を通じて、食材が調理されて食べ物として完成するまでのプロセスを学ぶことで、食に対する興味を持続させることができ、さらに食べ物に対する感謝の気持ちを育てることができます。
秋の食材を使った遊びの展開
収穫体験や調理活動だけでなく、秋の食材そのものを使った遊びやクリエイティブな活動も楽しめます。例えば、かぼちゃやさつまいも、りんごなどの食材を使ったアート活動や手作り工作は、子どもたちの創造力を刺激し、手先の器用さを養う良い機会です。
- かぼちゃのスタンプ遊び:かぼちゃを輪切りにして断面に絵の具をつけ、スタンプのように紙に押す遊びです。大小さまざまな形のかぼちゃを使って、子どもたちが自由に模様や絵を作ることができます。この活動は、単に楽しいだけでなく、果物や野菜の形や構造についても自然に学ぶことができます。
- さつまいもの押し花アート:さつまいもの葉や茎を押し花のように乾燥させ、その上に色を塗ったりデザインを施すことで、自然をテーマにした美しいアート作品が作れます。自然の素材を使ったクラフトは、子どもたちにとって特別な思い出となり、保護者にとっても秋を感じる贈り物になります。
- りんごのプリント作り:りんごの断面に絵の具をつけ、紙にプリントすることで、独特な模様やデザインを楽しめます。この活動では、りんごの形や種の配置を観察しながら、果物の内部構造にも興味を持つことができます。
秋の味覚をテーマにした学び
さらに、秋の食材をテーマにして、五感を刺激する学びも取り入れられます。味、香り、触感など、食材に触れることで子どもたちの好奇心を引き出すことができます。
- 触って学ぶ秋の食材:かぼちゃやさつまいも、栗、どんぐりなどの秋の食材を実際に触り、その感触や香りを感じることで、食材に対する理解が深まります。例えば、かぼちゃの硬い皮や、中の柔らかい果肉の違いに触れながら、植物の外見と内部の構造の違いを学べます。また、さつまいもの皮と中身の色の違いを観察しながら、植物の多様性についても興味を引き出すことができます。
- 味覚の発見活動:食材を生のまま触ったり、加熱してから味わうことで、味や香りの変化を感じる活動です。例えば、りんごをそのまま食べた後、焼いて食べることで、甘さや食感の違いを体験できます。また、さつまいもを蒸して食べるときに、甘みが増すことに気づきます。こうした体験を通じて、食材が調理によって変わることを学び、食べ物に対する興味を広げることができます。
食育活動の遊びへの展開
食育をテーマにした遊びを保育に取り入れることで、子どもたちの学びが深まり、遊びを通じて自然や食材への理解が広がります。例えば、食材を使った「お店屋さんごっこ」や「料理ごっこ」を取り入れることで、子どもたちが自分なりに料理や食べ物に触れる楽しさを感じられます。
- お店屋さんごっこ:子どもたちが収穫したさつまいもやかぼちゃを「商品」にして、お店屋さんごっこを楽しむことで、自然と数や金銭の概念を学べます。また、お店の人とお客さんの役割を交代しながら、コミュニケーションスキルや協調性も身につけることができます。
- 料理ごっこ:収穫した野菜や果物を「料理」して食べ物に見立てるごっこ遊びも、子どもたちにとって非常に楽しい活動です。特に、さつまいもやかぼちゃなど、形が変わる食材を使うことで、料理のプロセスに興味を持つようになります。こうした遊びは、創造力を育むだけでなく、食材に対する理解や感謝の気持ちを養います。
まとめ
秋の食育は、子どもたちに季節の変化を感じさせるだけでなく、自然の恵みや食材の大切さを学ぶ絶好の機会です。収穫の喜びを知り、自分で食材に触れ、料理に参加することで、子どもたちは食べ物への感謝の心を育みます。この記事では、秋に楽しめる野菜や果物の収穫体験を通じて、食育に繋がる活動を紹介しました。栄養面だけでなく、五感を使った学びや、食事の楽しみ方についても深く考えられる内容となっています。
これを機に、ぜひご家庭でも旬の食材を取り入れた料理を一緒に楽しんでみませんか?お子さまと一緒にキッチンで体験できる簡単なレシピも多数紹介しています。おすすめのレシピ本やキッチンツールをこちらからご覧いただけます。実際の体験を通じて、食事の楽しみ方を深める道具やアイディアが満載です。ぜひチェックして、家庭での食育に役立ててください!
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